【助産師監修】産後の生活~生理痛が重くなった?生理痛の原因と対処法
2016.09.08
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
産後の方が産前より生理痛が軽くなったというママもいますが、産後の方が重くなったというママも少なくありません。なぜ重くなってしまったのでしょうか。産後の生理痛が重くなる原因と、その対処法についてご紹介しています。
産後、生理痛が重くなった?その原因と対処法
女性として生まれたからには、長いこと付き合わなければならないのが毎月の生理ですよね。生理痛が軽い人もいれば、毎月ひどい生理痛に悩まされる方もいます。私も悩まされている1人です。そして産後に生理痛が軽くなったという人もいれば、産後の方が重くなったという方も少なくありません。産後、生理痛が重くなる原因はなんでしょうか。またその対処法についてご紹介します。
産後に生理痛が重くなる原因とは?
ストレス
産後は慣れない育児が始まり、ストレスが溜まるのはしかたのないことかもしれませんが、溜めすぎに注意しましょう。ストレスがホルモンバランスを崩してしまい、生理痛が重くなることがあります。睡眠不足もストレスにつながりますので、赤ちゃんが寝ているときは、なるべく一緒に横になって休むようにしましょう。
骨盤のゆがみ
出産のときに赤ちゃんが通るため、ママの骨盤は産道をつくろうと大きく広がります。そのまま放っておくと、産後うまく回復しないまま、骨盤がゆがむなど影響が残り、生理痛が重くなる原因になってしまいます。
ホルモンバランス
産後は急激なホルモンバランスの変化が見られます。そのため生理痛が重くなることもありますが、ホルモンバランスは産後少しずつ治っていくのでそれほど心配はいりません。いつまでも治らない場合は子宮の病気なども考えられるので、病院に相談しましょう。
子宮筋腫症などの病気
子宮筋腫は4人に1人の確率で大なり小なりあると言われています。妊娠中に指摘された人もいるかもしれません。筋腫が大きくなっていると月経の時に月経痛や経血の量が増える事もめずらしくありません。
この病気は生理のたびに出血を起こすため、生理痛が重くなったと感じます。産前と比べて、産後ひどく悪化した場合には内膜症やこういった病気である可能性もあります。
生理痛が続く場合は一度病院を受診すると良いかもしれません。
産後の生理痛を和らげる方法はあるの?
ストレスを解消
産後、生理痛がひどくなった原因がストレスによるものだとしたら、まずはストレスを溜めないことです。パパや家族に赤ちゃんのお世話をお願いして、少しでも自分の時間をつくらせてもらいましょう。少しの時間でも赤ちゃんから離れて、自分の好きなことをすることで、ストレス解消につながりますよ。
ストレスが減ると生理痛も少し軽くなることでしょう。また、パパにお世話をお願いすることで、育児の大変さを理解してもらえるので、気持ちも少し穏やかになることと思います。
温かいハーブティーを飲んだり、アロマでリラックスする時間をつくるのもいいですね。
食生活でホルモンバランスを整える
ホルモンバランスは産後の影響もありますが、ストレスが溜まることでも崩れます。そして上記に書いたような方法でストレス解消できない場合は、食生活を見直すことで解消することもでき、ホルモンバランスも整いますよ。ホルモンバランスが崩れている時には、バランスが良い食事はもちろんですが、イソフラボンが多く含まれる豆製品を意識して摂取すると、女性ホルモン「エストロゲン」に良いようです。
骨盤を矯正する
出産のときに広がったままの骨盤は、骨盤矯正ベルトを使用したり、骨盤矯正の体操をしたりすると良いでしょう。産院で出産後に話してくれるところもあるかもしれませんね。ベルトは説明書をしっかりと読み、正しく使うことが重要です。わからない場合は入院中に病院でおしえてもらい、自分で正しく使えるようにしておきたいですね。
低用量ピルの服用
ピルは避妊薬として知られていますが、生理不順や重い生理痛を理由に、産後に限らず妊娠前に使用していることもあります。ピルを服用することで排卵を誘発させるので、規則正しく生理がくるようになり、生理痛も軽くすることもできます。種類もいくつかあり、合う・合わないは人によって様々なので、病院に相談しましょう。
産後だけでなく生理痛が重いのは辛いですよね。実は私もその一人です。私はもともと生理痛が重く、最後に書いたようにピルを使用していました。しかし自分に合うものがなかなか見つからず、主治医にも「産後に体質が変わることを期待するしかないね。」と言われるくらいでした。そして産後・・・重いです。変わりませんでした。こればかりは仕方がないですね。女性である以上は人生の半分以上お付き合いしなくてはならないことなので、仲間のみなさん、自分に合った対処法を見つけて乗り切っていきましょう。
産後ママに関連する記事:不規則な産後の生理…生理不順の原因は?妊娠の可能性は?
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ