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【助産師監修】妊活にサプリメントは必要?葉酸やマカの効果とは?

2018.09.21

なお

Writer / 薬剤師

2015年11月生まれの女の子の母です。職業は薬剤師でただ今育児休業中。優しくて面白いパパに支えられながら、慣れない家事育児に奮闘中です。子どもの成長と休日の家族団らんが今の楽しみ。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

妊活中の方はもちろん、妊活を始めようと思っている方は、ご自分なりに生活習慣や食事内容を見直したり、妊活の情報を集めたりして、頑張っていらっしゃると思います。

妊活の情報を集める中で、妊活に良い「サプリメント」に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実際には「葉酸やマカは、どんな働きをするの?」、「サプリメントには少し抵抗が・・・」といった疑問やお悩みを抱えていらっしゃる方も多いと思います。

そこで、今回は妊活をサポートするサプリメントについてご紹介します。

葉酸

葉酸

主な働き

まず、妊活に良いとされる代表的な栄養素の一つに、葉酸が挙げられます。

葉酸には、子宮内膜を厚くして、着床させやすくしたり、受精卵をしっかりと守って定着させやすくしたりするといった働きがあります。

また、神経管閉鎖障害という脳神経管の発育不全になる可能性を低くし、胎児の正常な成長をサポートしてくれます。

葉酸が一番必要なのは妊娠に気づかない時期

先ほどお話ししたように、葉酸は胎児の脳神経管の発育において、重要な役割を果たします。胎児の神経管が作られるのは、大体妊娠4~8週の時期だといわれています。

つまり、妊娠したのか、はっきりと分からないような初期の時期なのです。

その時期に多くの葉酸を必要とするので、妊娠が分かってから飲むのではなく、妊娠しようと考えている段階から摂取しておく必要があります。

葉酸をサプリメントで補う理由

妊娠初期に多くの葉酸を必要とするため、厚生労働省は妊娠を計画している女性や妊娠の可能性のある女性に1日480μgの葉酸を摂取するよう推奨しています。

葉酸が多く含まれている食品としては、レバーやほうれんそう、枝豆やモロヘイヤなどが挙げられます。

しかし、葉酸は熱に弱く、水に溶けやすいため、食事のみで補うことが難しいといわれています。そのため、サプリメントでの摂取が推奨されているのです。

マカ

マカ

マカは、男性の精力剤として使われるサプリメントというイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、もちろん女性が飲んでも大丈夫です。

マカは、南米ペルーで栽培されている植物で、根菜のカブに似た形をしています。

主な働き

マカには、ホルモンバランスを整える働きがあります。ホルモンバランスが整うと、生殖器官の状態もよくなるため、妊娠しやすい体になります。

マカは、妊娠や出産だけに作用するものではなく、身体の機能を全体的に高めてくれます。しかし、マカ自体を食事に取り入れることは難しいため、サプリメントで摂取する方法が一般的です。

妊活に良いハーブティー

ハーブティー

必要な栄養素を手軽に補うことができるサプリメントですが、目的とする栄養成分のほかにも、様々な添加物が含まれているということを頭の片隅に置いておかなければなりません。

せっかく体のために摂取するなら、添加物の含まれないものを摂取したいと考えていらっしゃる方も多いと思います。

そういった方にオススメなのが、オーガニックハーブのみを使用した妊活をサポートするハーブティーです。

以下のような、妊活に良いといわれるハーブが、体をやさしくケアしたいと願う女性の妊活をサポートします。

シャタバリ

シャタバリ
現代では、過剰なストレスや不規則な生活習慣により、ホルモンバランスが乱れ、妊娠しにくい体になっている人が多くいます。

こうした月経調節作用、女性の生殖器官の滋養強壮作用に効果があるといわれているのが、シャタバリというハーブです。

シャタバリは、「受精のハーブ」といわれ、インドのアーユルヴェーダという伝統医療で重宝されてきました。ホルモンバランスの乱れを整えてくれる働きで、妊活をサポートしてくれます。

ジンジャー

ジンジャー
多くの女性が悩んでいる体のトラブルの一つに、「冷え」が挙げられます。体が冷えてしまうと、血流が悪くなり深部体温も低くなるので不妊につながります。

こうした「冷え」に効果的なのが、ジンジャーです。日本でも「しょうが湯」が有名なように、体をポカポカに温めてくれます。

ラズベリーリーフ

ラズベリー
ラズベリーリーフには、子宮の収縮作用を促す働きがあります。そのため、月経痛や月経前症候群にいいといわれています。しかし、子宮に作用するため、妊娠した可能性があるときは控えるようにしましょう。

添加物が気になる方や体にやさしいものを摂取したいという方は、このような妊活をやさしくサポートしてくれるハーブを配合した妊活に良いハーブティーを試してみるのもよいでしょう。

焦らずゆっくりと

焦らず
そもそも、サプリメントは薬ではなく、「食品」に位置づけられています。そのため、サプリメントを飲んだからといって、劇的な効果や即効性があるものではないことを理解しておく必要があります。

効果が出ないからといって、必要以上の量を過剰に摂取したりすることはやめましょう。

効果や体質改善のためには、ある程度の継続が必要ですので気長に、「妊活が少しでも良い方向に向かうといいな」という気持ちでサプリメントやハーブティーを妊活に取り入れるようにしましょう。

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浅井貴子
■資格・免許
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