【助産師監修】産後の悪露はいつまで?量やにおいは?
2019.01.08
Fumiko shibuya
Mama writer
2015年5月生まれの男の子を育児中の三十路ママです。天然でのんびり屋の父ちゃんと、プクプク泣き虫マンの3人家族。食事もお買い物もゆっくりできないけれど、赤ちゃんに振り回される毎日も悪くないと思っています♪
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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出産後に誰もが通る道である、悪露の苦労。特に初産の場合は「こんなにたくさん出て大丈夫なの?」「一体いつまで続くの?」と不安になってしまいますよね。
悪露の経過は、産後の肥立ちの良し悪しを判断するうえでも重要なポイントです。悪露はいつまで続くのか、その間どう過ごせば良いのかをまとめましたので、参考にしてみてください。
悪露とは
産後、子宮から排出される血液交じりの分泌物を悪露といいます。
剥がれ落ちた子宮内膜、胎盤、リンパ液など、赤ちゃんにとって必要だったものが、産後に全て不要になり、悪露として体外に出てくるのです。
また分娩時に傷ついた子宮内や産道からの血液も交じっています。
悪露はいつまで続くの?
悪露は、だいたい産後4週間くらいには収まってきます。悪露が終わるまで、大まかに分けると以下のように変化していきます。
●産後1~3日
鮮血の量が多く真っ赤、レバーのような塊が出てくることも。血液が多く混ざっているので生臭いにおいがします。
●産後4~5日
色は褐色に変化してきて、通常の生理ほどの量になります。
●産後1~2週間
量が少しずつ減り、赤褐色~淡赤色などに色も変化してきて、においも落ち着いてきます。
●産後3~4週間
黄色や白色に変化し、普段のおりものに近いものになってきます。ただ授乳後など子宮が収縮する時に赤い悪露が出る事もありますが、その後6~8週間かけてやっと通常の状態に戻ります。
もちろん、色や量は個人差がありますのであくまで目安です。何も問題がなくても2ヶ月ほど悪露が続く「なごり悪露」の人もいますし、帝王切開での出産の場合も長引くことがあります。
こうした悪露の変化をチェックすることで、子宮の回復具合を確認することができます。産褥パッドやナプキンを取り換えるたびに、悪露に異常がないか確認するようにしましょう。
悪露の期間の過ごし方
過ごし方1:産褥用のアイテムを用意する
産後2~3日は産褥ショーツを着用し、悪露用のパッドをあてましょう。通常の生理とは比べ物にならない量が出てきますので、生理用ナプキンでは対応しきれません。
助産師さんや看護師さんが悪露を定期的にチェックしますので、専用のショーツを履いている方が診察しやすいですね。量が減ってきたら、夜用ナプキン等でも対応できますよ。
過ごし方2:清潔を保つ
細菌感染予防やにおいを抑えるためにも、清潔に保つことが大切です。トイレで用を足した後は、ビデを優しくあてて洗浄綿でそっとふき取りましょう。
また1ヶ月検診でOKが出るまではお風呂はシャワーで済ませ、その時にも汚れを丁寧に洗い流しましょう。
過ごし方3:ハーブティーの助けを借りる
出産準備のためのお茶として飲まれているラズベリーリーフティーは、産後にも飲むことができます。
子宮の収縮をサポートしてくれるので、悪露にもおすすめです。赤ちゃんのお世話のちょっとした合間にティータイムをつくりましょう。
過ごし方4:十分な休息をとる
無理をして動き回ると出血が増えることがあります。悪露が出ている間は、子宮内の大掃除に加え傷の治療中ですから、なるべくゆっくりと過ごしましょう。
また大量の水分を失っている状態ですので、こまめな水分補給を忘れずに。
こんな時は要注意
子宮の回復が順調にいけば、悪露は自然と量が減り色も薄くなります。しかし、子宮内に異常があったり回復に問題がある場合は、以下のような症状が出ることがあります。
・3ヶ月以上経っても悪露が続く
・大きな塊が出た
・悪臭がする
・鮮血が続く
・3日ほどで悪露が止まった
・下腹部に強い痛みが伴う
上記のような場合は、「子宮復古不全」といい、子宮の収縮がうまくいかない状態かもしれませんので病院に相談しましょう。出産をした産院で診てもらえますよ。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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