助産師に聞く!授乳中に乳首が痛い!授乳のお悩みや対処法
2018.06.25
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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授乳中は乳首から血が出たり、強く噛まれて授乳が怖くなったりと、想像以上に乳首トラブルが耐えません。上記の漫画のような体験をしたママもいるのではないでしょうか?
赤ちゃんがくわえる場所だから、正しい知識とちゃんとしたケアをしたいですよね。そこで、乳首のよくある疑問やお悩みの対処法をご紹介します。
授乳中の乳首にまつわる疑問・お悩み
Q1. 乳首がかぶれて、血が出てしまった
皮膚科ではステロイド剤を処方されることが多いですが、カレンデュラオイルや天然ラノリン油をぬっておきます。
カレンデュラオイルはマリーゴールドから採取した植物性のオイルで、ラノリン油は羊毛からとった油です。症状によりますが、1週間くらい使い続けると良いでしょう。
Q2. おっぱいを飲む時に乳首をかまれてちぎれそう
いわゆる「ピラニアベビー」ですね。そういう場合は、授乳の度に色々な方向からくわえさせましょう。
横抱きだけでなく、フットボール抱きや縦抱きなど様々な抱き方を試し、痛くないところを探してみましょう。
また乳輪のくわえ方が浅いと傷になりやすいので注意が必要です。
赤ちゃんの口を離すときは、口の端に指を添えると離しやすくなります。乳首の付け根が切れている場合はどう授乳しても痛いので、搾乳して哺乳瓶であげてもよいでしょう。
Q3. 扁平乳頭で赤ちゃんが吸いにくそう
「ニップルシールド」というアイテムを使うとよいでしょう。乳頭をつまんで出すマッサージもあります。
Q4. 赤ちゃんがゴムの乳首に慣れてしまって母乳を飲んでくれない
根気よくトライしてダメなら搾乳したものをゴムの乳首で飲ませます。その際にも、人の乳首に近いものを選びましょう。
シリコンより天然ゴムの方が飲んでくれる赤ちゃんも多いようです。
いかがでしたか?同じお悩みや疑問がありましたでしょうか?みなさんの授乳時間が少しでも楽しいものになれば幸いです。何か不安な点などがあるならば我慢せずに医療機関を受診、相談しましょう。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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