【助産師監修】妊娠3週目の状態〜妊娠超初期症状や着床出血について〜
2024.03.22
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠3週目と聞くと、赤ちゃんがお腹の中でしっかり形成されているように思えますよね。しかし実は、受精卵ができ着床して、やっと妊娠が成立する時期なのです。
長いようであっという間の妊娠生活が始まります。妊娠超初期症状や着床出血について、またどのようなことに気を付けていけばよいかをご紹介します。
妊娠3週目はどのような状態?
妊娠3週目とは、前回の生理が始まった日を1日目と数えた場合の、3週目の時期のことを指します。
次回の生理予定日の、約1週間前とも言えます。生理予定日を迎えていないので、妊娠しているかどうか自分では判断がつきにくいかもしれません。しかし、体内ではどんどん妊娠の準備を進めています。
妊娠3週目の体内で起こっていることは?
妊娠2週目にできる受精卵の大きさは約0.1mm。この極小の受精卵は細胞分裂を繰り返し、約3日かけて子宮にたどり着きます。
妊娠3週目には子宮内膜に辿り着き、「着床」します。ここで初めて妊娠が成立します。
そして、赤ちゃんは「胎芽」と呼ばれるようになります。しかしまだとても小さいため、超音波検査でも確認することはできません。
胎盤を作り始めるのもこの時期
受精卵が子宮内膜で無事に着床すると、胎盤を作る作業に入ります。胎盤はママから赤ちゃんへ、必要な栄養分や酸素を送るための重要な役割をします。
完全に胎盤ができるまでには妊娠4ヶ月頃までかかりますが、それまでは、赤ちゃんは栄養分を自分自身の細胞分裂によりできた卵黄嚢からまかなっています。
妊娠超初期症状って?
妊娠0~3週を、「妊娠超初期」と呼びます。着床後、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という妊娠ホルモンが活発に分泌します。
このホルモンの変化によって、妊娠しているかも?と妊娠の兆候に気づくことがあります。妊娠超初期症状として多く見られる症状は、次の通りです。
・乳白色で、匂いのないおりものになる。
・おりものの量が増える。
・たくさん寝ているのに、眠い。
・体が火照っているような感じでだるい。
・吐き気がある。
・味覚が変わり、普段と違うものを食べたくなる。
・気分が沈みがちで、イライラしてしまう。
・胸が張る。
・便秘がちになる。
妊娠超初期症状は生理前や風邪の症状と区別がつきにくいので、妊娠しているかどうかは妊娠検査薬の結果を確認して、総合的に判断しましょう。
妊娠検査薬の反応について
しかし、妊娠3週目で妊娠検査薬を使用するのは少し早いです。使用して陽性反応が出る方もいますが、基本的には妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用します。
生理予定日~生理予定日の2、3日前頃から使える早期妊娠検査薬もありますが、あまり早いと妊娠しているのに陰性だったり、妊娠超初期に起こりやすい化学流産を知ってしまう場合もあります。
妊娠したかどうか、少しでも早く知りたいものですが、妊娠検査薬の使用は適切なタイミングを待つか心配なら産婦人科を受診しましょう。
着床出血がある女性も
ごく稀ではありますが、生理予定日の前後に出血する女性がいます。これは、受精卵が子宮内膜に着床する際に見られる出血で、着床出血と呼ばれるものです。
出血の量は生理より少なく、1~2日続くのが特徴です。正常な過程で起こる出血なので心配する必要はありませんが、不安な場合は自己判断せず受診しましょう。
妊娠3週目に気を付けるべきことは?
妊娠初期に必要な栄養素をとる
妊娠初期は赤ちゃんにとってとても大切な時期です。特に意識したい栄養素は基本的な糖質やたんぱく質、脂質に加え、葉酸、ビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄分などです。
特に葉酸は、妊娠初期(排卵日~妊娠11週頃)の脳脊髄の細胞分裂を正しく行う役割をしています。
そのため不足すると無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害といった赤ちゃんに重大な病気が見つかることがあります。
お酒やたばこを控える
妊娠3週目は、まだ自分自身でも妊娠しているかどうかわからない時期なので、お酒やたばこをやめるように言われても、なかなか難しいかもしれません。
しかし、妊娠3週目からは、胎盤が作られ始めます。ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤は、お酒やたばこの影響を大きく受けます。
妊娠を希望している女性や、妊娠しているかもと感じている女性は、できるだけ早い時期からお酒やたばこを控えるようにしていきましょう。
カフェインを控える
ある論文では妊娠中にカフェインを摂取すると流産の危険性が高まると発表されているほど、妊娠中のカフェインは推奨されていません。
妊娠中はたんぽぽコーヒーやルイボスティーなどノンカフェインの飲み物がおすすめです。
ホルモンバランスの変化に対応できる心と体づくりを
妊娠すると、ホルモンバランスが目まぐるしく変化します。この変化に、心がついていけない場合、落ち込んだり、憂鬱になったりします。
心がネガティブになると、体調も崩れやすくなりますし、外出したくなくなるなど、行動も抑え気味になってしまいます。
こういう時は、「これはホルモンのせいだから、仕方ない!」と割り切って、家の中でゆっくりと、好きなことをして過ごしましょう。
成長していく赤ちゃんとともに、毎日、穏やかに過ごせるといいですね。
3週目の女性におすすめのアイテム一覧
妊娠3初期の女性におすすめの商品をご紹介します。
・ハーブティー
・マッサージオイル
・アロマオイル
ハーブティー
妊娠中はカフェインをなるべく避けた方が良いので、ノンカフェインのハーブティーがおすすめです。
お母さんと赤ちゃんの両方の身体のことを1番に考えて、Amomaのハーブティーは100%ナチュラルハーブにこだわっています。
また、ハーブの組み合わせや量によってハーブティーの力は大きく変わります。Amomaでは助産師と英国ハーバリストと共同開発しているため、多くの方から実感の声をいただいています。
フラボノイドの含有量が普通のルイボスの約10倍!?グリーンルイボス
カフェインを控えたいママにたんぽぽコーヒー
妊娠中もベストコンディションで過ごしたいママへマタニティーブレンド
マッサージオイル
妊娠中のママさんのお肌特にデリケートなので、無添加のものがおすすめです。
カレンデュラオイルは妊婦さんの会陰マッサージ、ママさんの乳頭ケア、赤ちゃんの保湿と万能に使えるため、1本あればお役に立てること間違いなしです。
デリケートゾーンを守る保湿オイルカレンデュラオイル
産後もきれいなお腹をキープするためにマタニティーオイル
アロマオイル
鼻から吸った香りは、脳の感情を司る部分にダイレクトに作用します。そのため、良い香りを嗅ぐと気持ちが穏やかになったり、優しい気持ちになれます。
心や身体に働きかける大事な成分なので、Amomaでは100%天然成分にこだわっています。
また、マタニティアロマセラピストと共同開発しており、プロも使用する本格的なレシピを商品化しています。
心と身体に温かみを与えてくれるバースサポート
妊娠初期のむかむかにマタニティリフレッシュ
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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