出産準備

【助産師監修】陣痛がこない理由・原因は?陣痛を促すための方法

2017.02.28

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

臨月に入ると、いよいよお産のことが気になってきますね。いつお産になるのか待ち遠しいものです。でも予定日が近づくにつれ、焦りや不安で落ち着かなくなる方も多いです。

今回は、予定日を越えても陣痛がこない理由・原因と陣痛を促す方法についてお話しします。
 
 


 
 

陣痛のメカニズム

陣痛がおこる正常な時期

妊婦さんのお腹

陣痛がおこり、実際に赤ちゃんが生まれるのはいつ頃が多いかご存知ですか?出産日で一番多いのは、39週0日~40週6日までの間といわれています。

陣痛がおこる正常な期間は、正期産といわれる37週0日~41週6日までです。予定日までに生まれる子もいますが、予定日を越えて生まれる子もいるのです。

予定日を越えたからといって焦ったり、不安になったりする必要はありません。つまり、予定日を越えても陣痛がこない理由・原因は個人差といえるのです。

陣痛がおこるメカニズム

陣痛メカニズム

妊娠中の女性の体には、外部からのあらゆる刺激を抑制し、子宮収縮がおこらないようにして妊娠を維持させるホルモンと、積極的に陣痛をおこさせるホルモンとの両方が備わっています。

通常、妊娠37週までは、子宮の収縮を抑制するホルモンが維持されており陣痛はおこりません。

ところが、赤ちゃんが成熟すると、子宮の収縮を抑制するホルモンが減少し、反対に陣痛を促すホルモンが優位になります。これが陣痛のしくみです。

陣痛がおこるタイミング

胎児

では、陣痛を促すホルモンが優位になるのはいつなのでしょうか?実は、まだはっきりとはわかっていませんが、胎盤の寿命によるものと赤ちゃんが下降してくる刺激によるものではないかといわれています。

ですが、こればかりは赤ちゃんのタイミングや個人差です。正期産の間はとくに異常ではありません。ですが、正期産を越えても陣痛が来ない場合は、医師と相談の上、陣痛を促す処置がおこなわれることがあります。

陣痛を促すための方法

37週に入り、赤ちゃんがいつ生まれてもよい状態になると、子宮収縮を抑制するホルモンは減少していきます。そのため、積極的に外部刺激を与えることで、陣痛をおこさせるホルモンを促すことができます。

それでは、どのような刺激方法があるか見ていきましょう。

1.ラズベリーリーフティーを飲む

安産ハーブティー600

ラズベリーリーフティーは欧米では出産準備のお茶として親しまれています。ラズベリーリーフに含まれるフラガリンという物質が、子宮や骨盤周りの筋肉を緩めて、安産を促すといわれているからです。

適度に子宮が緩むことで、子宮口の熟化が促され陣痛がきたときにスムーズに進行しやすいです。

2.ウインドウショッピングをする

陣痛来ない原因:ウインドウショッピング

陣痛を促すためにはウォーキングが有効です。ただ歩くだけだと義務的になりがちなので、産後しばらく行けなくなるウインドウショッピングを楽しむのをおすすめします。

好きな洋服やアクセサリーを見て回るだけでも、よい運動になりますよ。あまり遠出をすると腰痛や疲労の原因になりますが、ご主人と一緒なら、休憩を挟みながら少し遠出をしてみるのもよいでしょう。

3.床ふきやスクワットをする

スクワット、雑巾がけ

床ふきやスクワットは骨盤を広げておこなう作業です。骨盤を広げると赤ちゃんが降りてきやすくなるので、その刺激で陣痛を促すことができます。

ただ、お腹が大きくなっているので無理をすると腰痛の原因になります。ゆっくり休みながらおこなうようにします。

4.外出時はなるべく階段を使う

階段の昇り降りは、陣痛を促す刺激になるといわれています。足の上下運動が骨盤周囲~お腹周りの筋肉を刺激するからです。外出時はエスカレーターやエレベーターを使わず、階段を利用してみましょう。

5.会陰マッサージをする

会陰オイル600

会陰マッサージは、その動作自体が刺激となり陣痛を促すきっかけになります。さらに、オイルを使って会陰マッサージをおこなうと、柔らかくしっとりなり、分娩時に裂傷がおきてもひどくならずにすみます。

6.乳頭マッサージをする

乳頭マッサージ600

乳頭への刺激がおこると、子宮を収縮させるホルモンが活発に分泌されるので、陣痛を促すため効果的です。

また、乳頭マッサージは産後に赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくするための準備にもなるので、積極的におこなうとよいでしょう。

乳頭は敏感な部位なので、直接おこなうと皮膚を傷つけることがあります。入浴中などリラックスしているときに、植物性オイルなどをつけて行うようにします。

カレンデュラオイルが1本あれば、先述の会陰マッサージに加え、赤ちゃんのお肌の乾燥やオムツかぶれにも使えるのでおすすめです。

7.陣痛を促すツボを押す

三陰交

陣痛を促すツボとして知られるのは太衝(たいしょう)と三陰交(さんいんこう)です。

太衝は、足の甲にあるツボで、親指とひと指し指の間を、骨の谷間にそって足首側になぞると、骨の合流点のくぼみがあります。そのくぼみの場所が太衝です。

三陰交は、足の内くるぶしから指4本分上の場所です。足湯や湯船につかって血流をよくしながら刺激するとより効果的です。ゆっくり、あまり強くない圧で3回程度続けて押してみましょう。

あまり焦らず待つことも大切

陣痛来ない原因:最後

予定日を越えての出産も多いことや、予定日を越えても焦らなくて良いということは伝わりましたか?

ただ病院によっては40週超えると促進剤を使用する事もありますので、健診などの時に主治医や助産師さんに相談しながら生まれる日を待ちましょう。

陣痛がおこるのは、赤ちゃんのタイミングや個人差が大きいです。あまり時期にこだわらず、ゆったりした気持ちで待つことも大切です。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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心理カウンセラー
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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産婦人科医
牛丸敬祥
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産婦人科医

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