【助産師監修】長い授乳時間を短くするには?原因や月齢別の授乳時間の目安も解説
2024.10.08
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母乳育児の中でも、授乳時間が長いことに悩む方は多いのではないでしょうか。授乳時間が長くなってしまい苦痛に感じているという方のために、授乳時間の目安と、授乳時間が長い原因と対処法をご紹介します。
月例別!授乳時間と授乳間隔
赤ちゃんの月齢に合わせて、左右均等な時間で交互に授乳するのが基本です。
片方を長い時間飲ませすぎるともう片方を飲んでもらえず、母乳がつまったり、母乳の分泌が悪くなることがあるため、5~10分を目安に左右の乳房を変えて均等に授乳することが大切です。
また、あまり長い時間吸わせ続けると乳頭に傷がつきやすくなりますので、30分以上の授乳は避けたほうがいいでしょう。
人によっては10分でも痛くなる人がいます。フットボール抱きなど吸わせる角度を変えたりしましょう。
新生児
授乳間隔は一般的に2~3時間おきとされていますが、新生児の間は母乳をうまく飲めない赤ちゃんが多く、また吸われれば吸われるほど母乳は作られるので、赤ちゃんが泣くたびに欲しがるだけあげましょう。
1回の授乳時間の目安は、両方合わせて20分前後です。
5ヶ月以降
<離乳食開始前>
新生児の頃に比べると授乳間隔は空き、3~4時間おきの1日8回あたりが目安とされていますが、授乳のリズムが整うまでは欲しがったら与えて大丈夫です。
1回の授乳時間の目安は両方合わせて約10~15分程度です。母乳の分泌がよい人は片方5分ずつで終わってしまう人もいます。
<離乳食開始後>
授乳間隔は4時間おきで、1日6回が目安です。離乳食後は、水分補給代わりに欲しがるだけ授乳すると良いでしょう。
離乳食が始まると、おっぱいを吸う力もだいぶ強くなるので、1回の授乳時間がぐっと短くなる赤ちゃんもいます。1回の授乳時間の目安は、両方合わせて10分程度です。
<3回食開始後>
授乳時間は、食後の3回に加えて、寝る前と夜中の計5~6回が目安です。
ミルクの赤ちゃんも、哺乳瓶からコップに切り替わる時期なので、この時期に不足しがちな鉄分を取るためにフォローアップミルクをコップで与えるのも良いでしょう。
1回の授乳時間の目安は、両方合わせて約10分、食後は5分程度が目安です。
1歳以降
牛乳やフォローアップミルクをマグやコップで飲めるようになってきたら、卒乳を視野に入れても良い時期です。
ただ卒乳はケースバイケースなので必ずしも卒乳しなければならない訳ではありません。離乳食の進み具合、夜泣きなどの有無で総合的に判断します。
日中はちょこちょこ飲みをさせるのではなく、お昼寝と夜寝る時、夜中などタイミングを決めて授乳しましょう。1回の授乳時間の目安は10分程度です。
関連記事:
「助産師が教える!卒乳、断乳時のケア」
上記はあくまで目安ですので、ママと赤ちゃんに合った授乳ペースを見つけていきましょう。
授乳時間が長い原因と対処法
授乳時間が長い原因はいくつかありますが、ママに触れているのが気持ち良くて、お腹が満たされても大好きなママにくっついていたい場合もあります。
抱っこされることが好きでおっぱいをくわえたまま安心してしまっている場合は、特に心配はいらないでしょう。その他の原因を、対処法と合わせてご紹介します。
原因1 母乳がうまく飲めない
新生児期の赤ちゃんは、特に母乳を吸う力が弱く、よく出るとされる最初の20分の母乳をほとんどこぼしてしまっている事があります。
また、胃腸の働きも弱いので、飲んだ母乳を吐き戻してしまう事もあります。これらが原因で、いつまでたってもお腹いっぱいにならず、授乳時間が長くなる場合があります。
対処法
母乳を吸う力が弱いだけであれば、強くなるまで成長を見守りましょう。母乳をこぼす量が多い時は、母乳の出が良すぎて赤ちゃんが飲むのが追いついていないことが考えられます。
この場合は、授乳の前に少し搾乳(圧抜き)をしたり、母乳の量をセーブするハーブティーなどを飲んで、赤ちゃんが母乳を飲むペースに合うでしょう。
吐き戻してしまう場合は、ゲップが上手にできていないことが考えられます。片方の授乳ごとにゲップを出させてあげると、スムーズに授乳ができます。
原因2 母乳で不快感を解消している
新生児期の赤ちゃんは、快・不快の感情が強いものです。授乳の時におむつが濡れているなどの不快な状態が重なっていると、母乳を飲むことで不快感を解消しようとするため授乳時間が長くなります。
対処法
授乳の前に不快感チェックをすると良いでしょう。
おむつを確認するのはもちろん、汗をかいていないか寒がっていないかなどを確認し、解消してから授乳を開始することで、赤ちゃんもおっぱいを飲むことだけに集中できます。
原因3 母乳が足りない
母乳の出が悪いと、生産された母乳を赤ちゃんが全て飲み尽くしても量が足りないため、満腹にならずにいつまでも吸い続けていることがあります。
対処法
母乳は99%が水分でできているので、母乳量を増やすためには、水分補給がとても大切です。乳房と胃は経絡でつながっているため、胃を温めると母乳が出やすくなります。
その時ノンカロリーの麦茶などではなく、甘酒やスープ、ハーブティーなど栄養のある温かい物を飲む方が胃腸に優しく母乳の出はよくなります。
AMOMAの「ミルクアップブレンド」は母乳不足の原因に徹底的にアプローチするために助産師とメディカルハーバリストが共同開発しており、多くのママから「母乳をゴクゴクと音を飲んでくれるようになった!」などのお声をいただいているので、オススメです。
また、母乳は吸われる刺激で作られるので、頻回授乳が大切です。「新生児~離乳食開始後の授乳回数は?頻回授乳のすすめ」でも詳しくお伝えしています。
自分が母乳不足かわからない場合は、「母乳が足りない?母乳不足のサイン・見分け方は?」もチェックしてみてくださいね。
原因4 母乳がつまりやすい
また乳管が詰まって母乳が出づらくなると、よく出るといわれている最初の20分間に母乳が充分に出ないことがあります。
このような場合は、赤ちゃんに長い時間をかけておっぱいを吸って貰わないと、満足する量の母乳をあげられなくなります。
対処法
乳管が詰まりやすいママは、甘いものや油っこいものを控え、和食中心のメニューにしましょう。特に青菜がおすすめです。
AMOMAの「ミルクスルーブレンド」は授乳中のママ半数以上が経験している乳腺炎になりかけの時などの「つまり」や「チクチク」のトラブルにアプローチする6種のハーブを配合しています。
「これがないと乳腺炎がこわい」というお声もたくさんいただいている商品です。
食事に気をつけていても乳腺がつまってしまう方は、乳腺炎・しこり・白斑の予防ーとるべき食事や熱が出た時の対処法ーもご参考にしてください。
授乳時間が長くなることで授乳が苦痛に感じてしまうこともあると思います。
しかし我が子を抱き、おっぱいを与えるという時間は一生で考えたら本当に短い時間であり、卒乳してしまったらその子とのその時間はもうなくなってしまいます。
見つめあい触れ合えるその時間に幸せを感じながら、日々の授乳時間を大切なものにしていってくださいね。
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AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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